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花巻支店店長 ブログ

今週のブログは(*^^)v

▶ 花巻支店:川村節子店長

先日、写真展に行ってきました。

『ジョー・オダネル写真展』
今回初めてジョー・オダネルという方を知りましたが、この方は、第二次世界大戦時、原爆投下後の長崎の様子をカメラに収めることを任務として日本に渡って来たという方でした。
真珠湾攻撃によって復讐心が生まれたのをきっかけに海兵隊に志願したのですが、銃ではなくカメラを持たされ、原爆の破壊力を記録する任務を与えられた。
その方の写真展でした。

写真展会場では白黒の、きれいに撮られた写真が並んでいました。
1枚目にあった写真は、、、
船の上で海兵隊のみんなが地図を見ているところ。リーダーと思われる1人が佐世保周辺を指差し、みんなで上陸前の打ち合わせをしているひとコマでした。
そこから私がうけた印象は、みんなリラックスした表情だなぁということ。
確かに…。戦いに来たのではなく占領しにきたんだもんね。
それをカメラに収めているオダネル氏も、占領軍として日本に上陸することを心待ちにしているかのような、そんな気持ちを感じた1枚でした。

そして、佐世保から上陸、、、となります。

その後、オダネル氏は日本の状況を次々と写真に収めていくのですが、最初の1枚の写真からは打って変わり、いつしか心がどんどん変化していく様子が写真と説明書から読み取れていきました。
長崎の状況、たくさんの傷ついた人たちを撮っていくうちに、敵国だった日本人への憎しみが消えていく。
この原爆投下が本当に正しかったのだろうかという疑問や苦しみが生まれ、占領軍としてではなく、1人の人間として日本の現状を写真に収めるようになっていく。
反核への思いが生まれていく。

戦争の悲惨な状況と、オダネル氏のそんな心の変化を映し出した、胸が痛くなるような写真展でした。

オダネル氏が撮らなければ、誰にも知らされることなく消えていくはずだった写真の中の人々。
どれだけの尊い命とささやかな幸せが戦争によって奪われたのだろうかと、改めて考えさせられる時間にもなりました。

日本人として生まれた私たち。
過去の出来事を忘れてしまったら、きっと本当の日本の平和を願う事ができないような気がする。
ずっと忘れてはいけない。
戦争の事を、知るだけでなく伝えていかなくてはいけない。
そんな風に私の心も変わりました。
足を運ぶことができてよかった。

そして、写真展は終わってしまいましたが、ここで飾られた写真の数々は、『トランクの中の日本』という写真集として見ることができます。
目に触れる機会があるのなら、ぜひたくさんの人に見てほしいなと思います。

そして、こんな苦しい状況の写真の中からも、日本人の精神の素晴らしさが伝わってきた写真の数々。
この日本人の素晴らしさを、これから先もずっと失くしたくないなって思います。

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